「日本1周の旅」に見立ててウオーキング

古墳公園・古代出雲王陵の丘を歩く石田英明さん
 日課でウオーキングを20年間続けている島根県安来市久白町の石田英明さん(80)が、歩いた距離を地図に記録し「日本1周の旅」に見立てた健康づくりに励んでいる。日本列島の海岸線沿いの国道を通るルート約1万2千キロを「日本1周」と定義。現在2周目に挑戦中で「頑張って完歩したい」と意気盛んだ。

 同市内の鉄鋼工場を定年退職後、体力維持を目的に61歳の時に自宅周辺でウオーキングを始めた。次第にただ歩くだけでは物足りなくなり、北海道から沖縄県まで日本1周の旅に見立てた目標設定を思いついた。

 1周目は2001年10月にスタートし、自宅からJR荒島駅や古墳公園・古代出雲王陵の丘を巡る6キロコースを毎日散策。1カ月ごとに歩行距離を計算して地図の該当区間に赤線を引き視覚化した。

 目標を決めたことで意欲が高まり、多い日はコースを4回歩いたことも。着々と歩を進め、05年1月に合計距離が1万2280キロに達し、3年4カ月かけて完遂した。「毎日歩くうち、知らなかった人ともあいさつや会話が生まれ、ウオーキングがさらに楽しくなった」。地図に赤線を書き込む作業を通じて地理にも詳しくなったという。

 その後もウオーキングに取り組み、傘寿を前に2周目への挑戦を決意。コースを8キロに延長し、18年10月からチャレンジを続けている。進行状況は地元老人会の会報で随時報告。「皆さんに挑戦を表明した手前、後には引けなくなった」と苦笑いする石田さんは、今日もかくしゃくとした姿で「旅」を楽しんでいる。

2020年5月22日 無断転載禁止