県外からの釣り客、減らない 島根4漁港で釣り禁止

漁港の入り口に設置されたバリケードと告知=20日、松江市鹿島町恵曇、恵曇漁港
 政府の緊急事態宣言が「都道府県をまたいだ移動の自粛」を求める中、県外の釣り客が訪れていることから、漁港を管理する島根、鳥取両県は対応に苦慮している。島根県は松江、出雲、浜田の3市4漁港で釣りを禁止し、バリケードを設置した。釣り禁止は県民も対象となることから、地元の釣りファンなどから憤りの声が上がっている。

 漁港内の釣りが禁止となったのは恵曇漁港(松江市鹿島町恵曇)、十六島漁港(出雲市十六島町)、大社漁港(同市大社町杵築北)、浜田漁港(浜田市原井町、瀬戸ケ島町)。

 島根県漁港漁場整備課によると今月中旬、車が進入できないように各漁港の入り口付近でバリケードを設置、県外からの移動自粛を求める告知を掲示した。

 同課の安木茂課長は釣り禁止について、「県外からの釣り客が減らないことを踏まえ、新型コロナの感染を防ぐ観点から釣りを控えてもらう措置とした」と説明。県内外での感染者が減少したことを受け、今週末にも県民を禁止の対象から外し、県外の釣り客には引き続き自粛を求める措置に緩和する予定。

 鳥取県は、同県管理の4漁港(網代、泊、淀江、境)について緊急事態宣言の対象だった今月14日までは駐車場を閉鎖し、全ての釣り客やサーファーに対して海岸の利用、立ち入りの自粛を要請していた。対象から外れた後は駐車場を開放したが、看板で県外客に釣りやサーフィンをしないよう要請している。

 日本釣振興会中国支部の顧問で、山陰釣具センターの陰山清社長(80)=松江市北田町=は「県外客の無謀な行動で地元の釣りファンは迷惑を受けている。バリケードを越えて釣りをする人もいる」と、釣り客のマナー向上を訴えた。

2020年5月21日 無断転載禁止