目指すはミス日本酒 強い思いと振り袖で勝負

日本酒の魅力を広めていこうと意気込む「2020 Miss SAKE Japan」鳥取代表の永井里香さん=米子市内
 日本酒と日本文化の魅力を国内外に発信する「2020 Miss SAKE Japan」の鳥取代表に、米子市在住の臨床心理士永井里香(りこ)さん(30)が選ばれた。中四国地方で唯一、7月に京都市である最終選考に参加予定。ライバルは女優などそうそうたる顔ぶれだが、誰にも負けない日本酒への思いと祖母が作った振り袖を武器に、グランプリを目指す。

 選考会は、一般社団法人ミス日本酒(東京都)が2013年に始めた。グランプリに選ばれると、国内だけでなく米国やフランスなど17カ国を訪問し、日本酒のすばらしさや和の文化をアピールする。

 米子市出身の永井さんはお茶の水女子大(東京都)在学中、多彩な日本酒を扱う居酒屋でアルバイトし、味わいや作り手の思いに奥深さを感じた。

 帰郷後、鳥取大大学院医学系研究科(米子市)を経て臨床心理士になり、華やかな舞台とは無縁だった永井さんが、表舞台に踏み出すきっかけとなったのは、2019年に東京都内であった日本酒イベント。スタッフとして参加し、日本酒を通して人々が出会い話が弾む雰囲気に感動。「次は私が恩返しをする番だ」と一念発起して、日本酒と日本文化の両方の魅力を海外に発信できるコンテストへの応募を決意した。

 8年目を迎えたコンテストには約2千人が応募。永井さんは書類選考や面接の2次選考、ビデオ審査の3次選考を経て、最終選考に出場するファイナリスト20人に、中四国地方で唯一選ばれた。

 お気に入りの一本は、久米桜酒造(鳥取県伯耆町丸山)の「八郷」。口当たりがなめらかでやや甘口なのが特徴で、食事との相性もよくおすすめだという。

 ファイナリストは活動をする際、振り袖の着用が求められる。総絞りの鮮やかな生地が目を引く永井さんの振り袖は、祖母が母の成人式に合わせて制作した。「特別な勝負衣装を着て、多くの人に日本酒の良さを伝えていきたい」と笑顔で話した。

2020年5月18日 無断転載禁止