出雲・斐川東中 休校で人影消えたグラウンドに野鳥の卵

斐川東中のグラウンドで2回目に見つかった野鳥の卵(4月29日撮影、斐川東中学校提供)
 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた休校により、斐川東中学校(島根県出雲市斐川町沖洲)の人影が消えたグラウンドで、4月末から2度にわたり、野鳥の卵がまとまって見つかった。18日に臨時休校が明けて通学が再開するため、教職員たちは、同日までにひなが誕生し「命の温もりを伝える姿が、生徒たちを和ませてくれれば」と願いながら日々、見守っている。

 斐川東中は周辺に農地が広がる平地にあり、ヒバリなどのさえずりもよく聞こえるという。

 初回の4月27日は、シロツメクサの中で見つかった。ややくぼんだ場所に木の枝や葉で作った直径7~8センチの巣があり、中に褐色で長さ約2センチの卵4個があった。草刈中の校務員の野々村秀樹さん(65)が見つけ「勤務6年目で初めて。驚いた」と話す。

 さらに29日に最初の場所から北約10メートル付近でも、同じような卵4個があり、巣はなかった。

 最初の卵は、他の動物が捕獲したのか、5月2日朝までになくなった。残る4個を見守る山岡晴夫教諭(59)は、ウイルスが社会に影響を及ぼしていながらも「自然の中ではさまざまな営みが続いていることが分かる」と話し、感想をつづっている。

 卵の種類は不明。野鳥に詳しい宍道湖グリーンパーク(同市園町)の豊田暁自然観察指導員(33)によると、今回のように開けた環境で卵を産む鳥はコチドリなどがいるという。

2020年5月14日 無断転載禁止