山陰両県のスーパー「3密」回避へ対策 

入り口に貼られた混雑緩和への協力を呼び掛けるポスター=出雲市塩冶町、フーズマーケットホック塩冶店
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、山陰両県のスーパーが混雑緩和策に取り組んでいる。混雑する時間帯をグラフで示して視覚に訴えるなどして、食のライフラインを守ろうと知恵を絞る。

 緊急事態宣言に伴う外出自粛要請を受け、首都圏などのスーパーでは食料品を買いだめする客で混雑が発生。「3密」(密閉、密集、密接)を生んでいるとの指摘から、大阪府などは事業者に混雑時の入店制限などを求めている。

 島根、鳥取両県ともスーパーへの対策要請は出していないが、各社は自主的な対策に着手。「グッディー」を展開するウシオ(島根県出雲市塩冶町)は4月20日から全店で新聞の折り込みチラシをやめた。不特定多数の客を呼び込み、混雑につながると判断した。

 週末を中心に来店客数は減ったが、一度の購入量が増え、売り上げの極端な落ち込みはないといい、牛尾篤史社長は「今は従業員と来店客を守ることが第一だ」と話した。

 フーズマーケットホック塩冶店(同)は「ピーク時(お昼前後、夕方)を避けてのお買いものへのご理解・ご協力をお願いします」などと記したポスターを入り口に掲示。足立孝志店長は「お客様も敏感になっていて、混雑は起きていない」と説明する。

 丸合(鳥取県米子市東福原2丁目)は数量限定セールやタイムセールの実施を取りやめ、店頭やホームページで時間帯別の混雑状況の目安を棒グラフで表示する取り組みを始めた。同社によると、チラシの情報を元に事前に購入商品を決め、買い物時間を短くする客も少なくないという。

 一方、レジの回転率を上げることも対策になる。キヌヤ(島根県益田市常盤町)はキャッシュレス決済の利用を推進しており、領家康元社長は「支払いにかかる時間が短くなることで密集解消につながるほか、店員と客が接触する機会が少なくなり、感染防止に効果的だ」と訴えた。

2020年5月3日 無断転載禁止