女子ログ 国民的タレント

 国民的歌手、あるいは国民的俳優と呼ばれるくらいのビッグな芸能人が亡くなると、テレビや新聞で大々的に取り上げられる。

 でも、若くしてお亡くなりになった人は別だが、皆さん、かなりお年を召して第一線を退いたり、あまりマスコミに登場しなくなったりといったケースがほとんどだ。

 そうなると私たちの世代では、全盛期を知らないパターンが多いので、その人がどれくらいすごかったのか、どれくらい人気があったのかが、なかなかぴんとこない。追悼する番組などを見て、その人の偉大さを初めて教えてもらうことになる。

 その点、志村けんさんの場合は違った。女子としてはあんまり番組は見なかったけれども、「バカ殿様」や「変なおじさん」なら誰でも知っている。

 私たちよりちょっと上の世代なら、ひげダンスなんかが共通体験だろう。60前の人たちは東村山音頭(私は残念ながら本人が亡くなるまで聴いたことはなかったが)だろうか。

 そもそもギャグは鮮度が大事。どんなに面白くても飽きられる。志村さんはそれぞれの世代ごとに共有できるねたを幾つも与えてくれたことがすごい。だからこそ、幅広い世代がその死を惜しんだんだと思う。とてつもない「国民的」タレントだ。

(米子市・みうみう)

2020年4月22日 無断転載禁止