音楽トリビア26の秘密 秘密(1)映画音楽

登場人物や場面表現 オペラが手本に

 皆(みな)さん、こんにちは。プラバホールの長岡愼(ながおかしん)です。私(わたし)はプラバホールでいろいろな演奏会(えんそうかい)を開く仕事をしています。なので演奏される曲の聴(き)きどころや、面白い秘密(ひみつ)のトリビア(豆知(ち)識(しき))を知っているんです。だからそんなこと、あんなこと、こっそりお話ししちゃおうかなぁと思っています。

 何が起こるかも分かる

 皆さんは歌を歌ったり、音楽を聴いたりすると、元気が出たり、楽しくなったり、逆(ぎゃく)に悲しくなったり、暗くなったりしたことがありませんか? どうしてそうなるんでしょう。

 皆さんが何げなく見ているテレビのドラマやドキュメンタリー番組などで流れる音楽によって、場面にふさわしいことはもちろん、次に何が起こるのかが、なんとなく分かりませんか?

 特に映画(えいが)。私も大好きでよく見に行きますが、音楽はその役(やく)割(わり)がものすごく重要になってきています。特にアメリカの作曲家ジョン・ウイリアムズが作曲した「スター・ウォーズ」の音楽は、登場人物の一人一人や特定の場所にテーマ音楽を与(あた)え、大変効果(こうか)的に映画を支(ささ)えています。

 元々映画の音楽は、クラシックのオペラが元になっています。ドイツのワーグナーやイタリアのプッチーニなど、有名なオペラ作曲家の作品がお手本になっています。クラシック音楽のやり方が、ハリウッド映画の中にまで生かされているってすごくないですか。

 とはいっても紙上では音楽が鳴らないので、読むだけでは難(むずか)しいですね。この難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく知ってもらうために、この連載(れんさい)で少しずつお話ししたいと思います。

 演奏会に行ってみよう

 プラバホールでは今年、5月と9~12月の計5回、松江(まつえ)プラバ音楽祭という名で演奏会を開きます。

 テレビでよく見るプロの演奏家たちの演奏をじっさいに聴けるんですよ。音楽祭では、「おやこ券(けん)」も用意しているので、おうちの人と一緒(いっしょ)に来てみませんか。聴いたら、心や体がどんなふうに感じるんだろう。ゆったりと、流れてくる音楽に身をまかせるだけでいいんです。よく拍(はく)手(しゅ)をどこでしたらいいのか分からないと言われるけど、周りの人が拍手したらすればいいのです。「なるほど、ここに書いてある秘密って、こういうことなんだ!」と分かるかもしれませんよ。

筆者紹介

 ながおか・しん 1947年、松江(まつえ)市生まれ。東京(とうきょう)芸術(げいじゅつ)大学卒業。プロオーケストラの東京フィルハーモニー交響楽団(こうきょうがくだん)に入り、首席ホルン奏者(そうしゃ)を務(つと)める。独奏(どくそう)者、アマチュアオーケストラの指導(しどう)者としても活躍(かつやく)。2003年にプラバホールのアートディレクターに就任(しゅうにん)し、14年から芸術監督(かんとく)を務める。

2020年4月20日 無断転載禁止

こども新聞