平田高野球部が部活再開 1カ月ぶり 全員で汗流す

約1カ月ぶりに部活動を再開し、駆けだす平田高校の野球部員=出雲市平田町、平田高校
 グラウンドに元気な声が戻ってきた。21世紀枠で今春の選抜高校野球大会に初めて出場予定だった平田高校(島根県出雲市平田町)の野球部が8日、約1カ月ぶりに部活動を再開した。全国的に新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、選手たちは全員で野球ができる喜びを感じながら、夏には憧れの舞台に立てることを信じて白球を追い続ける。

 3月11日に選抜大会中止が発表されて以降、平日に一日約2時間以内というルールで各自が自主練習。選抜の中止に「ショックで立ち直れなかった」という保科陽太主将(17)は、自分がしっかり元気を出してやっていこうと気持ちを切り替え、トレーニングを積んできた。

 県教委が始業式以降の県立学校の部活動を許可したのを受け、選手はこの日、キャッチボールやノック、走塁練習など約2時間汗を流した。感染拡大や政府の緊急事態宣言で、全国には部活ができない球児もいるのを踏まえ、保科主将は「野球ができるのは当たり前ではない。幸せだと思って感謝したい」と話した。

 ただ、事態の収束は見えない。全国では各地で春季大会が中止され、夏の県大会や全国選手権が開かれるのかどうか、懸念する声もある。植田悟監督(48)は「やっと練習ができてよかった。夏の大会が開かれる可能性は残されているので、子どもたちのやる気を高めた状態で夏に向かわせたい」と力を込め、グラウンドを見つめた。

2020年4月9日 無断転載禁止