きらめく星 北斗七星と北極星

北斗七星からの北極星の探し方=2017年11月6日、出雲市大社町で撮影
方位を知るのに役立つ

 ひしゃくという水をくむ道具がありますね。春の夜空には、ひしゃくによく似(に)た星の並(なら)びが出ています。北(ほく)斗(と)七(しち)星(せい)です。

 北斗七星は中国から伝わってきた名前で、「斗」がひしゃくを表し、その字の通り、北のあたりに七つの星で形作られています。今の時季の午後8時ごろだと、ひしゃくは北東の空に立てかけられたように見えています。

 日本では「ひしゃく星」「七つ星」などとも呼(よ)ばれました。また、ひしゃくの柄(え)の方から五つの星は、船の形に見えることから、「船(ふな)星(ぼし)」と呼ばれたという記録が今の島根県津(つ)和(わ)野(の)町に残っています。星座では、北斗七星はおおぐま座(ざ)の一部で、クマのしっぽにあたります。

 さて、北斗七星を知っていると、そこからある特別な星を探(さが)すことができます。その星の名前は北(ほっ)極(きょく)星(せい)です。北極星の何が特別かといえば、いつも真北の空にあってほとんど動かないというところです。ですから、北極星を見つけることができれば、たとえ初めて来た場所でも方位が正確(せいかく)に分かります。

 北極星を探すには、北斗七星の水をくむ部分の端(はし)から、1番目の星と2番目の星を使います。二つの星を線で結び、1番目の星の方にその長さを5倍ほど延(の)ばしていくと、ぽつんと光る星が見つかります。これが北極星です。北極星の真下がちょうど北になるというわけです。

 こんなふうに方位を知るのに役に立つのが北極星、その北極星を探す手がかりになるのが北斗七星です。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2020年3月18日 無断転載禁止

こども新聞