女子ログ 砂風呂に熱中

 数年前の夏、友人が砂風呂に熱中した。温泉地の砂風呂ではなく、人が来ない砂丘の外れに行き、ビーチパラソルを立て、スコップで穴を掘り、水着になって、穴の中に横たわり、自分で砂をかけ、数時間入るという砂風呂。何度か誘われたが、炎天下に砂丘の外れまで歩いていくのはどうしても気が進まず、友人の砂風呂ブームはいつの間にか終わり、行かずじまいだった。

 先月、鹿児島に行ったので、指宿の砂風呂に行った。

 指宿の砂風呂は、浴衣に着替え、テントが立ち並ぶ砂浜に行く。既にいくつも穴は掘ってあり、指定された穴に横たわると体に砂がかけられる。昨日の旅館の枕より頭を乗せている砂の高さがちょうどいい。でも、かけられた砂はどっしりと重く、体の背に当たる砂は熱い。やけどしないように体を時々動かすようにと注意書きがあるくらい熱い。推奨の15分がたって砂から出ると、浴衣の背中とお尻のあたりがびっしょりとぬれていた。

 かけ湯で砂を落として、温泉に漬かってから施設の外に出ると、海からの風がいつにも増して爽やかに感じる。体が軽い。夫は1時間くらい走った後みたいだという。

 また行きたいけれど指宿は遠い。この夏に友人がしていた砂風呂を試してみようかなとちらっと思ったけれども、夏の砂丘の外れもまた遠い。

(鳥取県八頭町・桃子)

2020年2月23日 無断転載禁止