巨牛ゴツン、迫力満点 一年締めの「一夜嶽牛突き大会」

激しい攻防を繰り広げる突き牛と綱取り
 隠岐牛突き本場所大会の一年を締めくくる「一夜嶽(いちやがだけ)牛突き大会」が13日、島根県隠岐の島町北方の一夜嶽神社前の牛突き場であった。綱取りと呼ばれる男衆に引かれた雄牛同士が激しく巨体をぶつけ合い、詰め掛けた約300人を楽しませた。

 一夜嶽神社の例祭に合わせ、五箇牛突き保存会(村上芳雄会長)が毎年開催。五箇地区と町内他地区に分かれた黒毛和牛計14頭が勝敗をつけない引き分け戦7番を披露した。

 土俵には、男衆が歌う相撲取り節が響く中、鼻息を荒くした突き牛が登場。綱取りにけしかけられ、黒い巨体が「ゴツン」という音ともに角を突き合わせた。

 デビューしたばかりの若牛の腰が引けた取組に笑いが上がる一方、800キロ前後の成牛が相手を宙に浮かせるほどの激しい突きを見舞う場面もあり、見物客が人牛一体となった熱戦を堪能した。

 アメリカ出身で隠岐高校外国語指導助手のデイビッド・デファさん(25)は「近くで見る牛の力強さが素晴らしかった。島で大切に受け継がれた文化を体験できてよかった」と喜んだ。

 隠岐の牛突きは、隠岐に配流された後鳥羽上皇(1180~1239年)を慰めるために始まり、約800年の歴史があるとされる。

2019年10月15日 無断転載禁止