インド人と広がる交流 農機メーカーに技術者

英会話教室で子どもたちを指導するアリシャ・ラメッシュ・バブさん(右)=松江市東出雲町揖屋
 松江市東出雲町で、地域住民とインド人の交流が広がっている。農機製造の三菱マヒンドラ農機(松江市東出雲町揖屋)に、資本提携するインドの農機製造大手から大勢の技術者が派遣されているためで、現在は家族らと併せて約80人が町内に在住。英会話指導や料理教室を通じて、相互理解を進めている。

 「What your name?」。9月29日、同町揖屋のコインランドリー2階で、子どもたちの元気な英語の音読が響いた。教えるのはアリシャ・ラメッシュ・バブさん(33)ら2人のインド人男性。流ちょうな英語にたどたどしい日本語を交え、笑顔で交流した。

 町内に住むのは、トラクター製造部門で世界4位のマヒンドラ・アンド・マヒンドラ(ムンバイ)の社員たち。同社の経営方針により、18年4月からマヒンドラ農機で技術研修を行う。毎朝午前8時半ごろに通勤するインド人を見かけるのが、同町の日常風景となった。

 住民との接点が増えたのは、同町揖屋の沼田米穀店の沼田誠司店長(58)が、異文化交流を進めようと、英会話教室の講師を技術者らに依頼したのがきっかけ。インド料理講座も開いており、バターチキンカレーやビーンズカレーなど家庭料理を教えている。参加者からは「楽しかった」「また来たい」との声が寄せられている。

 料理教室でも講師を務めるアリシャさんは「東出雲町はとても暮らしやすい。住人たちと仲良くなって、地域文化を勉強したい」と笑顔。沼田さんは、インド人の地域行事への参加やインドゆかりのイベント開催を企画したい考えで「外国に行かなくても、異文化に触れられるのは魅力的。インドの皆さんに、東出雲町はいい場所だと思ってもらいたい」と話している。

2019年10月9日 無断転載禁止

    • マイベストプロ
    • マイベストプロ島根 マイベストプロ鳥取マイベストプロ