特派員便り 会場に響くヒゲダン

錦織選手の1回戦直後のスタジアム。突如流れたヒゲダンの楽曲に日本からの観客は驚いた様子だった=ニューヨーク
 相手の棄権で錦織圭選手が勝利を収めた1回戦の直後、スタジアムに聞き慣れた曲が響き渡った。

 曲名は「Pretender(プリテンダー)」。島根大生を中心に結成された4人組ロックバンド、Official髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム=ヒゲダン)の楽曲だ。ボーカル藤原聡さんの爽やかな歌声に、記者だけでなく日本人の観客からも「お!」と声が上がった。

 「Pretender」が音楽調査会社の楽曲ストリーミングランキングで14週連続1位を獲得するなど、メジャーデビューわずか1年ながら、日本で人気が急上昇しているヒゲダン。

 ニューヨーク島根県人会の会員によると、主題歌を務めたドラマが米国で昨年放送された際「いい曲ね」と盛り上がることがあったという。日本人が中心とはいえ、米国でも知られることが多くなっていると知り、うれしさがこみ上げた。

 古里の縁で錦織選手が選曲したかどうかは分からないが、勝者インタビューとヒゲダンの音楽を耳にしながら、錦織選手のように「島根発」のヒゲダンも世界に羽ばたいてほしい、そう思った。

2019年8月31日 無断転載禁止