松江高専で26年間指導、森山監督 集大成の全国大会に

最後の大会を控え、女子部員に指導をする森山恭行監督(左端)
 松江工業高等専門学校(松江市西生馬町)でバスケットボール部を26年間指導し、本年度で退職する森山恭行監督(62)が最後の大会を迎える。「スポーツを通して豊かな生活を送ってほしい」と多くの生徒や指導者の育成に力を尽くしてきた。集大成は松江市で24、25日にある全国高専体育大会。関わった全ての人への感謝を胸に臨む。

 筑波大を卒業後、松江工業高校に体育教員として赴任してバスケ部の指導を開始。松江東高などを経て1994年に松江高専の教員となった。監督の傍ら、バスケ指導者向けの書籍の発行や講習を行い、Bリーグの島根スサノオマジック設立にも中心的に関わるなどバスケ振興に取り組んだ。

 高専大会では男子を13度、女子を1度の優勝に導いた。厳しい言葉をかけながらも、丁寧に理論的に技術やプレーに臨む姿勢を伝えた。現男子監督の福田尚広さん(32)が主将だった2006年大会で、福田さんがけがで出場できない苦境を乗り越えて優勝できたのが印象深いという。

 男女を指導した時期もあった。毎週土日、午前に男子、午後に女子を指導するなど多くの時間をバスケに費やすほど大変だったが、「周囲への思いやりなど人間的に成長していく部員を見るのが楽しみだった」と振り返る。

 大会へ部員らの士気が高まる。自宅に招かれ、部員でカレーライスを作って食べたという女子の中林柚那主将(19)は「練習では厳しいが、私生活は優しく接してくれる」と話し、男女優勝で恩返ししたいと意気込む。森山さんの影響で松江高専の教員になった福田さんも「熱く、細かい指導を受けたおかげでやってこられた。勝って胴上げしたい」と恩師への特別な思いを口にする。

 「良いバスケット人生を送らせてもらった。ありがとうという気持ち」という森山さん。「勝って終わりたいね」と笑顔を見せた。

 大会は松江市総合体育館(学園南1丁目)で男子12校、女子9校が争う。

2019年8月24日 無断転載禁止

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