世事抄録 神様に守られている

 台風10号がまたも何事もなく過ぎ去っていった。ここ数年、台風が山陰地方を直撃するというニュースを何度か見聞きし、実際、身構えて準備をしてきたが、その都度「肩透かし」を食らっている。

 そして台風の被害が出なかったのは、「出雲の神様が守ってくれているから」と皆さんがその度に、普通のことのように言われているのをよく耳にする。災害が発生しないことの幸せは、ニュースで被災地の惨状を見るにつけ実感する。被災された皆さんには、心からお見舞いを申し上げるとともに早期の復興をお祈りしている。

 話は変わるが「神様って本当にいるのかな」と、誰しも思ったことはあるだろう。日本は八百万(やおよろず)というぐらい多くの神様がいるという、他にあまり類を見ない国だと思う。神様は自分(個人)のお願いはあまり聞いてくれないような気がするのは私だけだろうか。でもあまたの自然に宿る神々は、いざという時に地域全体の人々を助けてくれているのかもしれない。神様に守られているなんてことを普通のことのように言っているこの地方の人って本当に幸せなんだと思ってしまう。

 だが、神様に頼りすぎてはいけない。地球環境を守るために、一人一人ができることを実践しなければ、きっと神様に見放されてしまうはずだから。

(雲南市・マツエもん)

2019年8月22日 無断転載禁止