女子ログ あいさつ文が悩ましい

 仕事やプライベートであいさつ文を書くときには、パソコンの文書作成ソフトに入っている例文を検索して使っている。「手紙の書き方」みたいな実用本を買ってきて参考にしていた頃を思い出すと、随分楽になった。語彙(ごい)が豊かでない者にとっては、本当にありがたい。

 各月ごとの書き出しは実にさまざま。最近の天候を考えて言葉を探すのだが、一番悩むのはこの8月だ。

 8月に使える言葉を検索してみる。すると「残暑」「残夏」「晩夏」「暮夏」といった単語が並ぶ。暦の上では秋なので「もうすぐ暑い日は終わりますよ」という気持ちを込めるのだろうが、こんなに暑さが続く中では、「まだまだ終わりそうにないよ。何か違う」と感じてしまう。

 この前は「残炎」という言葉を見つけて、仕事のあいさつ文に書き加えてみた。でも「炎」はいいけど、やはり「残」じゃあないでしょう、とやはり引っ掛かった。もう例文には頼らず、作法の上で、いいかどうかは分からないが、ストレートに「猛暑の候」とした。

 地球温暖化の影響なのかもしれないが、昔の日本の季節感と、現代の夏の実態には、確実にずれがある。9月になれば文書作成ソフトの例文集は「初秋」「中秋」。これらが違和感なく使えるよう、早く涼しくなってほしい。

(松江市・ブランチ)

2019年8月19日 無断転載禁止