世事抄録 夏休みのラジオ体操

 今、夏休みの真っ最中だ。夏休みと言えば、やはり自分の小学生時代を連想してしまう。海水浴や宿題などいろいろな思い出があるが、中でも小生が一番「夏休みらしい」と感じるのが「ラジオ体操」だ。

 毎朝午前6時半、近所の神社の境内に小学生だけでなく大人もたくさん集まった。地域ごとに世話人や当番がいて、ラジオを準備したり、前に立って体操指導したりする。それらが当番制のところもあったようだ。

 小生も眠い目をこすりながら家から駆け付けたが、大抵は最初の「ラジオ体操の歌」が終わるぎりぎりに後ろのほうに滑り込んでいた。正直、面倒だと思っていたが、一方で普段経験しない夏の早朝の爽やかな空気が気持ちいいとも感じていた。終わってもすぐには帰らずカブトムシを探しに行ったりしたこともある。

 小学生はあらかじめ配られた出席カードにひもをつけて首に掛けて参加し、出席の証しとしてはんこを押してもらった。夏休み前半は頑張ってはんこを並べるのだが、お盆ごろからだんだん「たいぎ」になり、後半ははんこがまばらになりがちだった。

 このように小生にとって夏休み一番の思い出であるラジオ体操も、今は(全国的かどうかは知らないがわが地域では)行われていないようだ。さまざまな事情があっての廃止だろうが、復活は無理かな。皆さんはどう思われますかな。

(島根県津和野町・柊)

2019年8月15日 無断転載禁止