歴史にじむ貨幣ずらり 浜田の収集家 貴重800点展示

貴重な貨幣コレクションを解説する大畑実次さん
 改元にちなみ、明治から平成までの硬貨を集めた記念貨幣展が、島根県浜田市黒川町の市浜田郷土資料館で開かれている。金本位制だった明治の金貨から平成の多様な記念硬貨まで、地元の収集家が心血を注いで集めた800点を一堂に展示し、来場者が貨幣の歴史への興味を深めている。8月末まで。

 浜田市金城町七条の司法書士大畑実次さん(76)が半世紀以上かけて集めた貨幣を展示した。

 古いのは1871(明治4)年の「新貨条例」に基づき発行された旧10円金貨で、明治政府が金貨1円を1両、1米ドルと等価にし、純金1.5グラムを1円と定めた金本位制を採用していた時代のもの。同じ時代に貿易の決済のみで使った銀貨も展示している。

 貨幣は年ごとに並べ、敗戦後の1945(昭和20)年に出たアルミ硬貨(5銭)は平和の象徴ハトがデザインされるなど、時代を感じることができる。

 大畑さんは、1964年の東京五輪で発行された千円の記念硬貨を、浜田市内の銀行で交換しようとしたが、長蛇の列で入手できなかった。同時期に、勤務先近くの骨董店に明治の銀貨を見つけ、貨幣や紙幣の収集をライフワークにしたという。「広く浅く」がモットー。超高額の品には手を出さないというが、貨幣の変遷を知るために必要なものは確実に入手している。

 大畑さんは「明治初期は外国に肩を並べようとする新政府の気持ちが読める。貨幣はその時々の国の事情を表す」と話し、コレクションを通して、時代に思いをはせてほしいと願う。

 開館は午前9時~午後5時。月曜休館で、月曜が祝日の場合は翌日が休館。入場無料。

2019年7月23日 無断転載禁止

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