顔合わせが大事 茶話会15年 安来・黒田ほのぼのサロン

「黒田ほのぼのサロン」で笑顔を見せる足達節子さん(左)と小林稔子さん
 島根県安来市広瀬町西比田の住民らが15年以上、茶話会を続けている。外出が減りがちな80~90代の男女が団らんできる機会をつくろうと、60~70代の女性3人が準備に汗を流す。よもやま話を楽しめる場の存在が、高齢化が進む山あいの集落に潤いを与え、近所づきあいの維持につながっている。

 「まめなった(元気だった)?」。昼下がり、お年寄りが集会所に姿を見せ始めた。農業の繁忙期や降雪時期を除いて年6~7回開く「黒田ほのぼのサロン」。毎回10人ほどのお年寄りが集まり、ドーナツや煎餅を食べ、「青い山脈」などの歌謡曲を歌う。誤嚥(ごえん)を防ぐ発声体操を行い、ビンゴゲームに興じると、2時間がすぐに過ぎた。

 「顔を合わせて話しましょう。こういうひとときが大事ですから」。09年から世話人代表を務める足達節子さん(68)が、参加者に語り掛ける。農園勤務や孫の世話の傍ら、小林稔子さん(75)らと参加者の送迎や買い出し、レクリエーションの企画立案を担っている。

 サロンを楽しみにする参加者は多い。赤名良子さん(89)は「にぎやかに笑いあえて楽しい」と笑顔を見せる。

 かつて20人以上だった参加者は半減し、空き家も目立つ。集落の活力維持は厳しさを増すが、自治会長の上廻肇さん(67)は「準備してくれる3人のおかげで地域の基礎がしっかりしている」と喜ぶ。

 足達さんは「定期的に顔を合わせるからこそ普段の声掛けもしやすくなる。これからも和気あいあいとできればうれしい」と話す。

2019年7月19日 無断転載禁止

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