特派員便り 重圧漂う激戦を体感

準々決勝を終え、ロジャー・フェデラー選手(右)と健闘をたたえ合う錦織圭選手=ウィンブルドン(共同)
 錦織圭選手とロジャー・フェデラー選手の準々決勝。第4セット第10ゲーム、40-0からフェデラー選手のサービスエースが決まると、約1万5千席のセンターコートを埋めた観客から大歓声と拍手が湧き起こった。

 フェデラー選手は「芝の王者」の称号にふさわしい、完成されたプレーで錦織選手を追い詰めた。無駄がなく、的確なサーブやボレーには、テニス経験者でない記者も「うまい!」と声が出そうになるほどだった。

 ただ、錦織選手は第1セットを奪った。積極的に仕掛け、先に流れをつかんだのは見ていて明らかだった。

 試合後、男子国別対抗戦デビス杯の岩渕聡監督が「錦織が圧倒されたように見えるが、フェデラーも余裕はなかった」と話した。少しでも気を抜いた方が負ける。お互いに大変なプレッシャーを感じながらの激戦だったと改めて感じた。

 次の四大大会は全米オープン。芝で自信を深めたサーブやネットプレーを継続してほしい。まだまだ強くなれる。可能性を感じた2週間だった。

  =おわり=

2019年7月13日 無断転載禁止