3社中の舞 ファン魅了 30年ぶり復活の演目も 益田

「西大和」を披露する三谷神楽社中のメンバー
 益田市美都町を拠点に活動する二つの神楽社中が出演する文化伝承事業「里の神楽」(益田市、同市教育委員会主催)が7日、同町都茂のふれあいホールみとであった。同市無形民俗文化財で、日本遺産の構成文化財となった丸茂神楽社中、三谷神楽社中と、浜田市三隅町の河内奏楽中が伝統の舞を披露した。

 里の神楽は旧美都町が、伝統芸能の継承と技能向上につなげようと1999年に始め、今回は3社中が2演目ずつ上演した。

 このうち三谷社中の「西(にし)大和(やまと)」は、同社中では30年ほど前から廃れていた演目で、前回の「里の神楽」終演後に復活再演を決め、往時の舞を知る古老の指導を受けて4カ月前から本格的に稽古を重ねて仕上げた。

 日本童男命(やまとおぐなのみこと)(後の日本武尊)がみかどの命を受け、九州で権勢を振るう熊襲猛(くまそたける)を討つため熊襲邸の新築祝いに赴き、女性に扮(ふん)して酔いつぶれた猛を仕留める内容。宴席の場面では「チャリ」と呼ばれる石見弁による掛け合いを客席も巻き込んで演じ、猛の家来・長吉と日本童男命との立ち合いを披露して約200人の神楽ファンを楽しませた。

 三谷社中の加藤正良代表(57)は「1年越しで構想を練った。多くの人に喜んでもらえて良かった。今年10月の地元の秋祭りでも西大和を披露したい」と話した。

2019年7月9日 無断転載禁止

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