ダーツの楽しさ知って 島根県西部唯一のプロ選手・熊谷さん

益田市内のダーツバーで練習に打ち込む熊谷真彦さん
 島根県益田市虫追町の会社役員、熊谷真彦さん(34)が、県西部で唯一というプロダーツ選手として活動している。県西部は競う相手や練習ができる施設が少ないが、努力でハンディを乗り越えて全国各地で開かれる大会に出場している。熊谷さんは「ダーツの楽しさを多くの人に知ってほしい」と、県西部での振興を願い、プレーを続ける。

 熊谷さんがダーツを始めたのは島根大(松江市西川津町)に在学していた2002年。実兄に連れられて松江市内のダーツバーを訪れたのがきっかけだった。初心者でも県内でトップレベルの選手と勝負できることに「どんなうまい人とでもプレーできる」と、楽しさを見いだした。学生時代は、ダーツの先がプラスチックでできたソフトダーツが日本で普及し始めた黎明(れいめい)期だった。プロの団体はなく、先輩と共にダーツ部を結成して、独学で技術を学んだ。

 会社員になってもダーツを続けていたが、アマチュア大会でマナーの悪いプロ選手がいるのを見かけた。2015年、自ら「アマチュア選手の見本になるようなプロ選手になりたい」と一念発起し、実技と筆記試験を突破し、プロの仲間入りを果たした。

 全国のプロ選手は約1500人。県内でプロは熊谷さんを含めて8人いる。都市部では、アミューズメント施設にダーツ場が併設されるようになったが、地方では広がりに欠ける。

 益田市内で機械採点など本格的にダーツができるのは2店舗、県西部で5店舗ほどで、県東部の約10店舗と比べても寂しい。

 それでも熊谷さんは「ダーツは生涯スポーツとして楽しめる。高齢者が楽しむ機会や益田市内での大会の開催など、ダーツに触れ合う機会をつくりたい」と意気込んでいる。

2019年7月9日 無断転載禁止

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