世界最小トンボを守ろう 金城中学生が生態学ぶ

ハッチョウトンボのモデルを使って生態を説明する平野謙二副校長
 世界一小さいトンボ類の一種で、希少種のハッチョウトンボの学習会が20日、浜田市金城町下来原の金城中学校であった。同町内で生息域が見つかって以来、調査を続ける浜田高校通信制課程の平野謙二副校長(55)が、不思議な生態を紹介し、環境保護を訴えた。

 学習会は、地域研究を実践する金城中が初めて開き、全校生徒90人が参加した。平野さんは7年前、同校近くで真っ赤なトンボがいると地元の人から連絡があり、浜田高校の生徒と調査した経緯を振り返った。

 観察で、県の「しまねレッドデータブック」で「絶滅危惧2類」に指定されたハッチョウトンボと判明。体長2センチ前後で、個体の羽では短距離しか移動できない特徴があると説明した。

 生態調査で、識別記号を入れた個体がひと山越えた休耕田で見つかったことを研究テーマとし、生徒たちと実地調査と実験をした結果、地表の上昇気流を利用して長距離を移動していることが分かったと解説した。

 同校近くの休耕田は地元有志の「ハッチョウトンボを守る会」が観察ポイントとして整備したが、土壌の富栄養化で個体数が激減しており、平野さんは「環境保全が必要になっている」と声を強めて訴えた。

 1年の古賀優希さん(13)は「世界で一番小さいトンボを、きちんと守っていかなければならないと思った」と話した。

2019年6月22日 無断転載禁止

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