早乙女70人 囃子に合わせ 江津・川平で伝統の花田植え

早乙女姿で苗を植える参加者
 島根県江津市川平町の水田で19日、伝統の花田植えがあり、早乙女役の地域住民ら約70人が、太鼓や笛の田植え囃子(はやし)に合わせて苗を次々と植えた。

 同町では明治時代初めに花田植えが始まったが、担い手不足などで1970年代半ばごろに途絶えた。貴重な農村文化を受け継ごうと、住民有志が90年に町田植え囃子保存会を発足し、2年後に再開した。

 26回目の今回は、住民のほか、地元の農協職員や石見智翠館高(江津市渡津町)の女子ラグビー部員、一般参加者たちが早乙女となった。同保存会メンバーが奏でる囃子で、24アールの水田に苗を植えた。温泉津町和牛改良組合(大田市温泉津町)の牛6頭が代かき牛となり、行事に花を添えた。

 水田周辺には、町内外から観衆約330人が駆けつけ、写真撮影したり、苗を手に腰をかがめる早乙女に声援を送ったりした。江津市波子町の野海慶彦さん(72)は「多くの参加者が懸命に苗を植えているのが印象的だった。これからも文化を伝承してほしい」と話した。

 主催した松平たすけ愛協議会の谷口晃会長(61)は「人口減などで地域の現状は厳しさを増しているが、精いっぱい頑張って伝統を次世代に引き継ぎたい」と力を込めた。

2019年5月20日 無断転載禁止

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