勇壮な水上絵巻 松江彩るホーランエンヤ開幕

渡御祭で幕開けした水都・松江を彩るホーランエンヤ。きらびやかな櫂伝馬船が進み、勇壮な水上絵巻を繰り広げた=18日午前、松江市の大橋川
 日本三大船神事の一つ、ホーランエンヤ(松江城山稲荷神社式年神幸祭)が18日、渡御祭で幕を開けた。松江市の大橋川や意宇川などを舞台に、歌舞伎風の装束に身を包んだ剣櫂(けんがい)や采振(ざいふ)りが地域や令和の安寧、五穀豊穣(ほうじょう)を祈って乱舞。りりしく切られる見えや、水面を吹き渡る薫風に乗る唄、そろった櫂(かい)さばきに、国内外から集まった14万人(主催者発表)の観衆が万雷の拍手を浴びせた。

 城山稲荷神社(松江市殿町)の神霊を載せた神輿(みこし)は陸行列を経て、大橋川に浮かべられた御座船へ移動。水面を清めた後、御座船を護衛する馬潟、矢田、大井、福富、大海崎の五大地が繰り出す櫂伝馬船(かいでんません)で、邪気を払うとされる剣櫂たちが櫂伝馬踊りを見せた。

 最も多く観覧者が集う松江大橋から新大橋間で船団が3周した。従来より1周増やし、勇壮であでやかな櫂伝馬踊りと巧みな櫂さばき、伸びやかな唄声を人々の記憶に刻んだ。

 意宇川などを経て、神輿は阿太加夜(あだかや)神社(同市東出雲町出雲郷)へと送り届けられ、7日間にわたる大祈祷(きとう)が執り行われる。

 10年ぶりとなる神事の成功に向け、地区を挙げて取り組んできた五大地筆頭・馬潟の矢田浩総代長(63)は「見ている方だけでなく、自分自身も感動した。五大地いずれも見事だったと思う。この日のために練習した成果を披露できた」と満足感を漂わせた。

 18日の渡御祭で大きなトラブルはなかった。神事は、22日の中日祭を経て、26日の還御祭で締めくくられる。

 改元直後の開催となる今回は奉祝ムードの効果で、2009年の36万5千人を上回る人出が見込まれている。

2019年5月19日 無断転載禁止

    • マイベストプロ
    • マイベストプロ島根 マイベストプロ鳥取マイベストプロ