石州半紙の歴史知って 文化遺産登録10年 銀山資料館で展示会

石州半紙の歴史や特色を伝える展示品
 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録から10年を迎えた「石州半紙(ばんし)」の歴史や特色を紹介する展示会が、大田市大森町の石見銀山資料館で開かれている。紙の原料となるコウゾや、コウゾの皮を剥ぎ取る包丁など生産の歴史を今に伝える資料10点が並び、来館者が熱心に見入っている。20日まで。

 石州半紙は強靱(きょうじん)で水に強く、光沢がある点が特長。江戸時代に大坂商人が帳簿として重用し、その名が広まったとされる。2009年にユネスコの無形文化遺産に登録された。

 展示会は、世界遺産の石見銀山遺跡(大田市)と同じく県西部を代表する地域資源の一つで、「ものづくり」の大切さを伝える共通項があるとして、同資料館が企画した。

 コウゾや包丁、鎌、紙の糸を織った「紙布(しふ)」といった資料に加え、製造工程を紹介した写真パネルを展示。便箋や封筒、うちわなど石州半紙を活用した文具や小物も販売している。

 同資料館の藤原雄高学芸員は「現在にもつながる石見地方の歴史的魅力を紹介することで、周遊のきっかけになればいい」と話した。期間中は無休。

2019年5月15日 無断転載禁止

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