脳の活性化で認知症防ごう 江津・嘉久志で脳活笑学校開校

認知症予防などを目的に、手指を動かすプログラムを体験する「脳活笑学校」の受講生たち=江津市嘉久志町、嘉久志地域コミュニティ交流センター
 島根県江津市嘉久志町の住民でつくる嘉久志まちづくり推進協議会が、しちだ・教育研究所(江津市江津町)と連携し、高齢者の認知症予防を目的にした「脳活笑学校(しょうがっこう)」を開校した。幼児向けの右脳開発教育事業を手掛ける同研究所のノウハウを取り入れたプログラムを約1年間にわたって受講してもらい、脳を活性化して、お年寄りの健康寿命の延長につなげる。

 同協議会が、住み慣れた土地で最期まで暮らせる地域包括ケアの推進を目指して企画。同研究所は、図形や映像の認識、イメージの記憶、直感などをつかさどる右脳の機能を向上させる教材を開発しており、ノウハウを活用したプログラムでは、手指の運動のほか、瞑想(めいそう)や呼吸法、記憶や計算、読み書きを通じて脳の働きを活性化する。

 島根大医学部や島根県立大看護栄養学部と行った研究では、脳の前頭葉機能の活性化などで、認知機能の維持・向上や、物事に対して意欲的に取り組むやる気の持続効果が認められているという。

 受講生は週1回、嘉久志地域コミュニティ交流センターで受講し、残りの日は自宅用のプリント教材で自習する。約1年間で計約100時間のプログラムを体験するカリキュラムで、7月下旬から1カ月間設けた夏休み期間中は、宿題を集めた冊子「夏の友」を配布するなど、遊び心を取り入れた内容にした。

 4月下旬には、地元在住の65歳以上の高齢者27人が「入学式」に出席。受講生代表があいさつしたり、地元住民に依頼してつくった校歌を合唱したりと、小学校時代を想起させる演出で祝った。

 同協議会の堤正博事務局長は「認知症を一人でも減らし、健康に長生きしてもらいたい」と望み、同研究所能力開発事業部の牛尾巧課長は「取り組みを他地域にも普及させ、お年寄りの健康寿命を延ばしたい」と話した。

2019年5月9日 無断転載禁止

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