きらめく星 月が出る夜、出ない夜

山陰(さんいん)で午後7時に見た、4月17日から19日の月の位置
この数日 夜のはじめに見える

 夜、明るい月が見えていたのに、何日か後にまた夜空を見ると、月がどこにも出ていなかったということがあります。月はどこに行ってしまったのでしょうか。

 今日4月17日は、晴れていれば、太陽が沈(しず)んだすぐ後の午後7時ごろ、東の空の少し高いところに、満月(まんげつ)になる前の卵(たまご)のような形の月が出ているはずです。時間が経(た)つとこの月は南に向かって昇(のぼ)ってゆき、夜空で明るく輝(かがや)きます。

 次の日からも同じ午後7時に空を見たとしましょう。18日は、月が17日に見えた位置よりも、少し低いところにあります。その翌日(よくじつ)の19日には、月は東の地平線のすぐ上に見えます。太陽が西に沈むのとほぼ同時に月が昇ってくるのです。

 この日はちょうど満月になります。月は太陽に照らされた部分が光って見えています。太陽を背(せ)にして、反対側の正面に月があるような位置関係のときには、月全体が太陽の光に照らされるのです。

 では、満月を1日過(す)ぎた20日の月は、どう見えるでしょうか。図から想像(そうぞう)すると、午後7時にはまだ地平線の下にかくれていそうですね。この日の月は、日の入りのしばらく後に昇ってきます。ですから、空が暗くなるころには、満月からほんの少しだけ欠けた月が、よく見えるようになります。

 その後も毎日、月は少しずつ欠けていき、出る時(じ)刻(こく)も遅(おそ)くなっていきます。1日に30分から70分ほど遅くなりますので、満月から1週間も経つと、月が出るのは夜中になります。これだと、午後8時や9時に月を探(さが)しても見つからないというわけです。ある日から急に月が見えなくなったように思えるのは、月が出る前の空を見ていたからなのです。

 そういうわけで、夜の早いうちに明るい月を眺(なが)めようと思ったら、今月はこの数日がチャンスです。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2019年4月17日 無断転載禁止

こども新聞