女子ログ 新たなる時代へ

 新元号が「令和」と発表されるまで、連日のようにテレビでは平成という時代を振り返っていた。

 私は昭和生まれの人間なので、新元号を迎えるのはこれで2度目になる。けれど、昭和から平成となった日のことを、正直あまり記憶していない。

 ただ鮮明なのは、当時の小渕官房長官が平成の2文字を掲げた映像の記憶だけだ。恐らく世間では、今と同じように、昭和という時代を振り返り、平成と同じ名前の町や人が注目され、大騒ぎしていたのを、私はテレビの前で何となく眺めていただけなのだろう。

 私が生まれた昭和も、今生きている平成も、新元号と同じように、そこに込められた意味がある。

 昭和には「国民の平和と世界の共存・繁栄を願う」という意味が、平成には「内外、天地ともに平和が達成される」という意味が込められていたという。

 私はその意味を今回、恥ずかしながら初めて知った。新元号が発表され、そこに込められた願いに、これから先の希望を抱き、こうありたいと誓う一方で、日々を生きることに精いっぱいになり、希望や願いをどこかに置き忘れてしまっているのだ。それはたとえ元号が変わっても、私の生活や生き方が今日と明日で、劇的に変わるわけではないからだ。

 それでも残りわずかとなった平成と新たなる時代へ向けて、自分の思いも新たに日々を大切に生きていきたい。

 (松江市・アスチルベ)

2019年4月17日 無断転載禁止