「養老館」で地域振興語ろう 津和野 協力隊員ら20日にイベント

藩校養老館を会場にして開くイベントについて打ち合わせをするメンバー
 改修工事で幕末の姿を復元した津和野町後田の県史跡「津和野藩校養老館」で20日、地域づくりをテーマにしたイベントが開かれる。町内で活動している地域おこし協力隊員ら5人が企画。江戸時代に発展した頼母子講(たのもしこう)を模して、地域振興の構想を参加者が発表し、賛同した案に町民が投資する内容。養老館の知名度向上を図るとともに、地域活動に力を入れる人たちを支援する。

 イベントは誰でも参加できる。参加費1千円で軽食と投票用紙を受け取り、発表者5人の町おこしへの構想を聞き、賛同した案に投票する。発表者の中から優勝者を選び、構想実現に向けた資金として、集まった参加費全額を寄贈する。2010年に米デトロイトで住民団体が始めた同様の取り組み「スープ」に着想を得て、「つわのスープ」と銘打った。

 メンバーは、地域おこし協力隊などとして活動する中で、町民が町の課題を認識しながらも、行動に移せていない現状を実感。「町民がやりたいことを実現していける環境づくりが必要」と思い立ち、18年夏ごろから構想を練っていた。

 養老館は1786年、8代藩主・亀井矩賢が開設し、啓蒙思想家の西周や文豪・森鴎外など偉人を輩出した。木造平屋の建物(計354平方メートル)の老朽化が進み、町が16年度に改修工事に着手し、このほど完了。メンバーは、津和野の学びやだった養老館が会場にふさわしいと判断し、町教育委員会に提案してイベント開催にこぎ着けた。

 メンバーの1人の大江健太さん(33)は「町民が『やりたいことは自分で実現できる』と気付くきっかけになってほしい」と意気込む。現在、メンバーは会場設営の準備や広報に取り組んでいる。問い合わせは同イベント実行委員会、電話050(5438)5996。

2019年4月13日 無断転載禁止

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