パネル展や「手帖」配布 出雲の薬草プロジェクト始動

プロジェクト始動に向けて打ち合わせをする「地域文化財を伝承する会」のメンバー
 出雲国風土記(733年)に記載がある薬草を日常に生かす「出雲国・薬草とくらしプロジェクト」が始動する。荒神谷博物館(島根県出雲市斐川町神庭)のスタッフでつくる「地域文化財を伝承する会」が23日から同館で薬草を紹介するパネルを展示し、希望者にオリジナルの「薬草手帖(てちょう)」も配る。古代から伝わる知恵を新たなツールに、出雲を発信する。

 同会は2012年に地元の「湯の川温泉旅館組合」や「道の駅湯の川」の有志ら15人で発足。出雲国風土記にある草木115種類のうち約90種類に及ぶ薬草を現代の暮らしに取り入れ、健やかな暮らしを提案する事業を計画してきた。

 文化庁の助成を受けて始動する今回のプロジェクトのうち、パネル展示は水彩画で描いた植物、薬草と医薬の歴史をまとめた年表などを並べ、4月22日まで実施。植物の紹介や関連商品、日常に生かすポイントをまとめた「出雲国薬草とくらし手帖」(A5判カラー、15ページ)は5千部作製し、希望者に無料で配布する。

 このほか、19年度は荒神谷史跡公園内の薬草木に説明板を取り付け、散策を促す。20年度以降、首都圏でシンポジウムを開く計画もある。同会の前田みのりさん(46)は「地産地消や旬のものを食べるなどの昔の人の考えや習慣を出雲から発信し、全国の人に改めて考えてほしい」と話している。

 問い合わせは、同会事務局の荒神谷博物館、電話0853(72)9044。

2019年3月14日 無断転載禁止

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