伊藤忠商事、デサントにTOB 経営で対立、拒否権狙う

 伊藤忠商事東京本社

 伊藤忠商事は31日、経営方針を巡り対立しているスポーツ用品大手デサントに対し、株式公開買い付け(TOB)を行うと発表した。株式保有比率を3分の1超へ引き上げ、株主総会で重要な決議事項への「拒否権」を握る狙いだ。

 伊藤忠はデサント株の約30%を持つ筆頭株主。利益の大半を韓国で稼ぐデサントの収益構造などを問題視しており、抜本的な見直しを迫る。TOBについて伊藤忠は「敵対的ではない」としているが、デサントによると「事前の通告はなかった」という。

 伊藤忠の岡藤正広会長最高経営責任者が公然とデサントの経営批判を展開するなど、昨年秋ごろから両社の溝が深まっていた。

共同通信社 2019年1月31日 無断転載禁止