川登(益田)を芸術発信拠点に 妻の郷里で「村」開設

野村譲治さんが開いた川登芸術村。ギタリストの公演などが開かれている
 益田を音楽があふれる街に―。東京都杉並区の会社社長野村譲治さん(67)がこのほど、妻の郷里である益田市川登町に芸術文化の発信拠点として「川登芸術村」を開設した。東京で手掛けているイベント業のノウハウを生かし、プロのアーティストを呼んで公演を開催している。「来場者を少しずつでも増やしたい」と意気込む。

 野村さんは、妻の友子さん(64)の実家がある益田市に何度か訪れるうちに、雪舟庭園がある万福寺(益田市東町)をはじめとする益田の歴史文化に魅力を感じるようになった。

 仕事で付き合いのある東京の人たちに益田を訪れる機会を提供したいと思い立ち、同市川登町にある元保育園の園舎を活用し、川登芸術村を開設した。

 野村さん自身、音楽が好きで、かねてプロのチェロ奏者から演奏を教わっていた縁もあり、これまでアーティストを益田に呼び、芸術村で公演を開催。万福寺にも声掛けして快諾を得て、庫裏でバイオリニストやギタリストによるコンサートも開いた。萩・石見空港の利活用にも関心を抱き、昨年12月下旬には同市駅前町のJR益田駅や同空港などでプロのチェリストとバイオリニストを招き、無料演奏会を開催した。

 益田駅で演奏を聴いた同市遠田町の保育士福場美千枝さん(60)は「間近で聴くプロの生演奏は素晴らしかった。活性化につながると思う」と話した。

 野村さんは「クラシック音楽に触れる機会をつくりたい。益田の魅力を知れば、リピーターを含め来場者は増えるはずだ」と手応えを話す。

2019年1月25日 無断転載禁止

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