錦織 準々決勝途中棄権 体が悲鳴 踏ん張れず

男子シングルス準々決勝でノバク・ジョコビッチと対戦する錦織圭。第2セット途中で棄権した=メルボルン(共同)
 【メルボルン=本紙特派員・木幡晋介】テニスの四大大会初戦、全豪オープン第10日は23日、メルボルンで行われた。男子シングルス準々決勝で、第8シードの錦織圭(日清食品)が世界ランキング1位で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦。1回戦からの疲れの影響で右太ももに痛みが出て、1-6、1-4となったところで途中棄権した。2012、15、16年と同じく準々決勝で敗れ去った。

 世界ランク9位の錦織は第1セット終了後、右太もも付近の治療を受けるなど万全には程遠い状況。第2セット第5ゲームを終え、棄権を申し出た。

 錦織の途中棄権は18年4月のバルセロナ・オープン以来で、四大大会では16年7月のウィンブルドン選手権以来となった。

 四大大会は、昨年のウィンブルドン選手権から3大会連続でジョコビッチに敗れた。ジョコビッチには今回で15連敗となった。

激闘の代償「やり切れない」

 激闘の代償は大きかった。錦織圭が全豪初の4強を懸け、14連敗中の難敵、ノバク・ジョコビッチに挑んだ大一番。3回戦を除いてフルセットを勝ち抜いてきた体がついに悲鳴を上げ、無念の途中棄権となった。「やり切れない思いがある」と唇をかんだ。

 四大大会で準々決勝を前に計18セット、13時間47分を戦ったのは初めて。5時間5分の大熱戦となった4回戦の翌日の22日は練習をキャンセルした。それでも回復はできず、異変は序盤に表れた。

 第1セット途中で右太ももが痛み、ストローク時に右足で踏ん張れず、手打ちとなったショットでミスを連発。治療後も痛みは取れず、ボールを追えない状態では、通常の状態でも大きな壁となっているジョコビッチを倒すのは難しかった。

 ちょうど1年前、ツアー下部大会1回戦で右手首のけがから実戦復帰。徐々に調子を取り戻し、シーズン終盤にはトップ10に返り咲いた。年明けは好調を維持し、前哨戦で3年ぶりのツアー優勝を果たして臨んだが、初戦から思わぬ苦戦の連続となったことが重くのしかかった。

 四大大会では、体力を温存して1週目の戦いを乗り越えることが重要だとあらためて思い知らされた大会となった。

 「これからは四大大会での活躍が最も重要になってくる。ひたすらに頑張っていくしかない」。今年の目標に掲げるトップ5への復帰と、悲願の四大大会初制覇へ向け、最後は前を向いた。

2019年1月24日 無断転載禁止