きらめく星 明け方の惑星を見よう

1月31日から2月2日の山陰での午前6時ごろの空。日付はそれぞれの日の月の位置
明るく輝く金星と木星

 近ごろの夜明け前の空は、明るい星たちでたいへんにぎやかです。山陰(さんいん)では午前6時ごろの空はまだ暗く、南東にはとびきり目立つ二つの星が出ています。左側のより明るい方が金星(きんせい)、もう一つは木星(もくせい)です。

 これらは太陽の周りを回る惑星(わくせい)です。惑星は太陽の光を反射(はんしゃ)して光りますが、そのうち金星は地球に近いため、木星は大きいため、肉眼(にくがん)で見える惑星の中でもとりわけ明るく見えます。金星の左下の低いところには、同じく惑星の土(ど)星(せい)も見えています。

 ちなみに、木星の右側の赤っぽい星は、さそり座(ざ)のアンタレスです。夏の星座といわれるさそり座は、今は朝方に姿(すがた)を現(あらわ)すのです。

 このような星たちが、だんだんと色を青く変えていく空に浮(う)かんでいるところは見事な眺(なが)めです。6時半には空がかなり明るくなりますので、それまでの時間が見ごろとなります。

 さらに、1月29日あたりからは、その眺めに月が加わります。特におすすめなのが、1月31日からの3日間です。月が次々と三つの惑星に近づきます。

 1月31日の朝は月と木星が、2月1日になると月と金星が並(なら)びます。2日には、月は土星に近づきます。いずれも月の形は細く、明るい惑星と寄(よ)り添(そ)う様子は見ごたえがあります。肉眼で十分楽しめますし、双眼(そうがん)鏡(きょう)で接近(せっきん)した月と惑星を一度に捉(とら)えてみるのもよいでしょう。

 とにかく朝起きたら、空の様子を確(たし)かめてみてください。夏に夜明け前の星を見ようと思えば、かなりの早起きをしなければいけませんが、今はまだまだ明るくなるのが遅(おそ)い時期なので、晴れていれば、少し早めに起きるだけで、すばらしい星景(げ)色(しき)に出合えることでしょう。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2019年1月23日 無断転載禁止

こども新聞