新酒の完成告げる杉玉 津和野観光協力昭和の会 酒造店の軒先に

古橋酒造の軒先につるされた杉玉を見る観光客
 造り酒屋の軒先につるして新酒の完成を知らせる「杉玉」が、津和野町後田の古橋酒造にお目見えした。直径約70センチの青々とした冬の風物詩が、帰省客や観光客の目を引いている。

 杉玉は、かつて杉の木のおけで日本酒を仕込んでいたことから、酒の神様に感謝を込めてつくられたとされる。新酒の完成に合わせて造り酒屋の軒先につるされ、最初は緑色だったものが約2カ月で茶色くなり、酒の熟成の具合を知らせてくれる。

 町民有志でつくる「津和野観光協力昭和の会」が、歴史的な町並みを継承するために毎年制作し、古橋酒造に贈っている。今年はメンバー5人が約150キロ分の杉の枝を使い、年末に5日間かけて制作した。

 古橋酒造の前では、観光客たちが、入り口につるされた杉玉を興味深そうに触ったり、杉の匂いを嗅いだりして楽しんでいる。大阪府から訪れた会社員、藤井崇洋さん(47)は「杉玉を触ったのは生まれて初めてで、想像以上に重かった。貴重な体験ができてよかった」と話した。

2019年1月5日 無断転載禁止

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