きらめく星 年始めの天文ショー

太陽の直径の37%が欠けたところ。今回の日食では、最大でこの程(てい)度(ど)欠ける=2012年5月21日、三瓶自然館サヒメルの天文台で撮影(さつえい)
しぶんぎ座流星群と部分日食

 もうすぐお正月(しょうがつ)ですね。年が明けるとすぐに注目の天文現象(げんしょう)が二つあります。

 一つは、しぶんぎ座流星群(ざりゅうせいぐん)です。しぶんぎ座は昔、北(ほく)斗(と)七(しち)星(せい)の東に定められていた星座で、現在(げんざい)りゅう座などの一部分になっています。そのしぶんぎ座のあった位置から広がるように現(あらわ)れる流星が、毎年1月4日あたりに見ごろとなります。来年は、明け方に新月(しんげつ)になる前の細い月が昇(のぼ)ってくるだけですので、月明かりにじゃまされず好条件(こうじょうけん)です。

 流星群には数日間にわたって流星が見られるものもありますが、しぶんぎ座流星群は短い期間にだけ楽しめる流星群です。今回は4日の明け方近くに、多いときで1時間に約30個(こ)の流星が見られると予(よ)測(そく)されています。山陰(さんいん)では午前6時ごろまで空が暗いので、4時か5時ごろに早起きして、星空を眺(なが)めてみてはいかがでしょうか。

 一方、月が新月になる6日には、もう一つの天文現象が起こります。部分日食(にっしょく)です。見えない月である新月が、太陽と重なり一部を覆(おお)い隠(かく)すため、太陽が欠けたように見えます。

しぶんぎ座のあった位置
 松(まつ)江(え)では6日の午前8時38分に太陽が欠け始め、9時53分に最も欠けます。このとき、太陽の直径の4割(わり)近くが月に隠されます。そして太陽が徐々(じょじょ)に円(まる)い形に戻(もど)っていき、11時16分に日食が終わります。場所によってこれらの時(じ)刻(こく)は異(こと)なりますが山陰のどこで見ても差は数分以内です。

 太陽を直接(ちょくせつ)見ることは危(き)険(けん)なので絶対(ぜったい)にせず、専(せん)用(よう)の日食メガネを使って観察してください。日曜日なので観察会を行う公開天文台や科学館などもありますから、それに参加するのもよいでしょう。三(さん)瓶(べ)自然館サヒメルでは9時半の開館と同時に日食の観察を始めます。望遠鏡で安全に観察できますよ。

 冬休みの山陰の空は曇(くも)りがちですが、なんとか両方とも晴れるといいですね。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2018年12月26日 無断転載禁止

こども新聞