「若き人麻呂を表現」 奉納の金本さん 絵制作逸話を披露

柿本人麻呂を描いた自作を映写し、紹介する金本裕行さん(左)
 益田市ゆかりの万葉歌人・柿本人麻呂(人麿)の業績を顕彰する同市柿本人麿公顕彰会の研修講演会がこのほど、同市高津2丁目の高津公民館であった。若き日の人麻呂像を描いた油絵を高津柿本神社(益田市高津町)に奉納した同市在住の元美術教員金本裕行さん(80)が制作の逸話を披露し、来場者が人麻呂への興味を深めた。

 益田市には、人麻呂の生誕と終焉(しゅうえん)にまつわる伝承が残り、同神社は人麻呂を祭る全国の柿本神社の総本社に当たる。東光会審査員で日展会友を務める金本さんは「高津柿本神社から届いた今年の年賀状に『作品を奉納してほしい』と依頼があった」と制作のきっかけを紹介した。

 奈良県の飛鳥川や耳成山を望む人麻呂をモチーフにした40号の油絵「甘樫丘(あまかしのおか)に立つ若き人麿」を6月に完成させ、「高津柿本神社の宮司さんをモデルに、歌聖と称される若き日の人麻呂を表現した」とアイデアを明かした。

 また、人麻呂に関する小説の挿絵を描くために、奈良県のゆかりの地を訪ねた経験を思い起こし、挿絵をスライドで示しながら、描いた場所や当時の思いを語った。

2018年12月17日 無断転載禁止

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