水俣病への関心持って 津和野・桑原さん写真展 患者や家族の生活70点

写真に込めた思いを語る桑原史成さん
 津和野町出身の報道写真家桑原史成さん(82)が50年以上追い続けている「水俣病」をテーマにした写真展が、同町後田の桑原史成写真美術館で開かれている。患者と家族の生活などを収めた計70点が展示され、来場者が問題への関心を高めている。25日午後6時半からは、同美術館近くの安野光雅美術館で、病気をモチーフにした一人芝居「天の魚(いを)」が上演される。

 写真展の会場には、桑原さんが本格的に活動を始めた1960年ごろから今年までの写真を展示。熊本県・水俣湾の漁師で水俣病の子どもを持つ一家の生活や、子どものリハビリの様子をはじめ、慰霊式典に参列する患者や政府関係者の姿など問題の切実さを訴えかける作品が並ぶ。

 桑原さんと同様に水俣病を追い、2月に亡くなった作家石牟礼道子さんが、患者らによるデモに参加した場面を写した作品なども展示。石牟礼さんが水俣病を題材に著した小説「苦海浄土」を原作とした一人芝居「天の魚」の上演風景の写真も、弔いの意を込めて出展した。

 桑原さんは「水俣病関連の写真はどれも思い入れが強いもの。写真や一人芝居などを通して津和野の人々にも関心を持ってほしい」と呼び掛けた。

 上演は料金1千円。写真展は津和野町民以外は有料で、来年1月16日までの期間中は無休。

2018年11月23日 無断転載禁止

    • マイベストプロ
    • マイベストプロ島根 マイベストプロ鳥取マイベストプロ