広浜鉄道遺構 全国発信へ 未成線サミット20年度に浜田開催

第2回全国未成線サミットで活用策を話し合う関係者ら
 鉄道の建設計画が中止となった未成線が残る全国の自治体関係者らが活用策を話し合う「全国未成線サミット」が、2020年度に浜田市内で開かれる。「幻の鉄道」と呼ばれる広浜鉄道今福線の遺構があり、市が打診を受けていた。パネルディスカッションやまち歩きを通じて、地域振興への方策を探る。市や民間団体の関係者らは、遺構の全国的な知名度向上につながると期待する。

 同サミットは、全国に約80あるとされる未成線の活用に向け、自治体間の交流を促進しようと2017年に奈良県五條市で初開催。開催地の官民で実行委員会を組織して運営する。浜田市は今年、第2回サミットが開かれた福岡県赤村の関係者から次回開催の打診を受け、検討を進めてきた。

 今福線は、浜田市と広島市を結ぶ広浜鉄道の島根県側ルートとして戦前、戦後にそれぞれ計画、着工された未成線。市内には、土木学会から選奨土木遺産に認定されたコンクリート製のアーチ橋群や、全長1633メートルの下長屋トンネルといった遺構がある。

 10月27、28の両日にあった今年のサミットには、遺構の活用に向けた活動を展開する7自治体の民間団体が出席。浜田市からは、沿線住民らでつくる「今福線を活(い)かす連絡協議会」(田邨一男会長)の関係者が、今福線の歴史やまち歩きガイド養成の取り組みなどを紹介した。

 引き継ぎ式で、同村の道広幸村長から浜田市の久保田章市市長に引き継ぎ書が手渡された。時期は2020年秋以降となる見通しで、市は今後、未成線の遺構のある自治体に参加を呼びかけたり、実行委員会を組織したりして準備を進める。

 市観光交流課の岸本恒久課長は「今福線の魅力を知ってもらうためにも、浜田の地域色を全面に出したサミットをつくり上げていきたい」と話した。

2018年11月14日 無断転載禁止

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