(120)どんちっち神楽時計(浜田市)

JR浜田駅前のランドマーク「どんちっち神楽時計」
毎正時に大蛇退治再現

 JR浜田駅(浜田市浅井町)南口の正面で観光客を出迎えるのが「どんちっち神楽時計」だ。

 浜田市が、石見神楽で地域活性化に取り組む駅前商店街の「銀天街」と一体となり、駅周辺のイメージアップを図る目的で2003年10月、日本宝くじ協会から1億円の助成を受けて設置した。

 時計は高さ6・5メートル。神楽殿を模した作りになっており、周囲には、石見神楽で登場する塵輪、恵比須などのパネル、土台部分の四方は、演目の中で登場する鬼や姫などの人形が飾られている。また、時計は茅の輪で囲われているなど、細部まで石見神楽の要素を取り入れている。

 午前9時~午後9時の毎正時に土台部分が上がり、奏楽の人形が現れて、演奏を始める。続いて神楽殿のすだれが上がり、スサノオノミコトと大蛇(おろち)が戦いを始め、大蛇が煙を吐く。最後に屋根部分も上がり、スサノオノミコトが大蛇の首を取って終わる。

 華やかな八調子の楽で時を知らせるとともに、伝統芸能の石見神楽を後世や観光客に伝えている。

 時々訪れる外国人観光客らが、珍しい時計をスマートフォンで撮影し、写真の名所にもなっている。

 市観光交流課の岸本恒久課長は「市のシンボルになっている。時計を通して、観光客に神楽について知ってもらい、市民が石見神楽の良さを再認識するきっかけにしてほしい」と話した。

2018年10月18日 無断転載禁止