<7>県民選定「ふくめし」(福井)

 15品統一ブランドに

 大根おろしを混ぜただしでずずっとすする「おろしそば」、ウスターソースが染みた揚げたてのトンカツをどんと載せた「ソースカツ丼」―。

 福井県民の人気投票で選ばれた地元の食を「ふくめし」と銘打ち、福井市中心市街地の飲食店主らが観光客向けに発信するプロジェクトが今春始まった。今秋の福井国体や2023年春の北陸新幹線金沢-敦賀延伸開業による来県者増加を見据えた取り組みで、実行委は「『福井といえば』という食を県外にアピールしたい」と意気込んでいる。

「ふくめし」を使ったオリジナル弁当を販売する実行委員=福井市中央1丁目、福井駅前電車通り
 実行委には和食やイタリアン、居酒屋など37の飲食店が加盟。地域独特の料理や食材約30品を候補に選び、4~6月にインターネット投票を受け付けた。

 千人を超える県民が、全国に誇れる“県民食”を吟味。その結果、1番人気のおろしそばをはじめ、ソースカツ丼や越前がになど15品がふくめしに認定された。各メニューをシンプルなイラストで描いたPR用のアイコンも作った。

 福井国体を間近に控えた9月上旬、ふくめしと提供店舗を紹介する「ふくめしMAP」が完成した。「甘さとみそが違います」(越前がに)、「かみしめるほど味が出る」(焼き鳥の純けい)、「こたつで食べる冬の風物詩」(水ようかん)などと、15品の魅力をアピール。3万部発行し、ホテルや店舗に置いたほか、コンベンションなどの開催に合わせて配布する。

「ふくめし」のブランドで観光客らに発信しているおろしそば(手前)とソースカツ丼
 福井国体に向けては、出場する選手や監督に配られる別のグルメガイドにもふくめしの情報が掲載された。会期中の大会PRイベントでもブースを出店する。他にのぼり旗40枚を店舗や通りに並べ、ホームページを公開。駅周辺の情報を掲載する月刊フリーペーパーでは、特集ページがスタートした。

 9月上旬に福井市中心市街地で開かれた屋外イベントでは、おろしそばを二人羽織で食べてもらうブースを設置。ふくめしを使ったイベント限定の弁当も販売した。

 今後は他県との連携やインバウンド(訪日外国人客)向けの取り組み、オリジナル商品の開発などを予定。齊藤仁志実行委員長(39)は「観光客には『ふくめし』というブランドを広く認知してもらう。県民にも自信を持ってアピールしてほしい」と意欲を燃やしている。(福井新聞社)

<メ モ>

 「ふくめし」ブランド おろしそば、越前がに、ソースカツ丼、厚揚げ、たくあんの煮たの、里芋の煮っ転がし、水ようかん、純けい(焼き鳥)、若狭牛、塩うに、小ダイのササ漬け、サバのへしこ(ぬか漬け)、焼きサバずし、浜焼きサバ、刺し身。約30品の候補の中から、福井県民がインターネット投票で選んだ。

2018年10月5日 無断転載禁止